



FXにおいて重要なのは銘柄、スプレッド、追証の3つはよく耳にしますが、じつはもう一つあってそれが約定力(やくじょうりょく)です。
いくらスプレッドが狭かったり、ボーナスがよかったりしても、肝心の約定力が弱いのではまともなトレードはできません。
本記事の内容:
約定力が高い海外FX業者をお探しに方向け
- 約定力とはそもそも何なのか
- 約定力がないトレードはどうなるのか
- 約定力が高く安心してトレードができる海外FX業者がわかる
とくに少ない資金で投資をしている方にとって、ちょっとのスプレッドの変化だって影響があります。
約定力がないと、タイミングをみて注文したにも関わらず、ちがう価格で決済されることに……。
今回は約定力の高い海外FX業者を解説します。






気になるところまで読み飛ばす
海外FXにおける「約定力の高さ」とは注文がスイスイ通ること
約定力の高さとは「トレーダーが注文したとおりに売買が成立するか」を指します。
そもそも、約定(やくじょう)は取引を決済して成立してまとまるまでのことです。



FX取引はパソコンやスマホから注文をして、システムをとおり、取引が成立するまでのタイムラグがあります。
ネットショップなら値段は一定だから、タイムラグなんて関係ありません。
しかしFX市場はつねに動いており、たった数秒でもスプレッドは変化します。
たとえば、110.00円のレートで注文を出したが、約定価格では110.05円になっていたとすると、注文→約定の間で0.5銭のズレが起こったことに。



このズレをできる限りゼロにするのが約定力です。
銘柄が揃っていてボーナスが豊富でも、一番重要な約定がズレまくっては意味がありませんね。
投資金額が大きくなれば、もしくは取引回数が増えれば、ズレて発生する損失も高額になります。
変動スプレッドを採用している海外FXにおいて、約定力は投資の勝敗をも左右するのです。






約定力は約定率・スピード・インフラ強化で決まる
約定力と、ひとつの単語でまとめているものの、3つの土台があります。
海外FXの公式サイトでも、約定力ではなく、それぞれがひとつの項目として扱われているので、業者を見極めるためにも確認していきましょう。
約定率:注文とおりに取引が成立した確率
トレーダーが注文を出して、そのとおりの内容で取引が成立する確率を指します。
通常はパーセンテージで表示されており、数字が高ければ高いほど「注文とおりの内容で成立した」数が多いことを表しますよ。
計算方法は、
- 成行注文のうち取引が成立した件数÷成行注文数
小数点以下第2位は切り捨てられることが多いです。
海外FXのAXIORYは約定率を公表していて、99.99%とのこと。
これは100万回の注文のうち、99万999回はトレーダーの注文とおりに約定したのです。



約定スピード:注文を出してサーバーで処理されるまでの時間
トレーダーが注文指示を出してから約定するまでの時間を指します。
海外FX市場はつねに動いており、注文してからサーバーに届き処理がされるまでにコンマ数秒のタイムラグが発生。
その処理の最中にスプレッドが変化すれば意図しない金額で約定してしまいます。



とくに注文が殺到している間は処理が遅くなる傾向にあり、相場が激しく動くスキャルピングには影響が大きいです。



インフラの強化:通信環境の改善
約定はFX業者が利用しているプラットホームにも左右されますが、一番は設備やサーバーのキャパシティです。
2020年春、家電メーカーのSHARPが国産マスクの製造に着手したときに、応募が殺到、かつてないほどにアクセスが集中したためサーバーがダウン。
同じサーバーを使っていたIot家電も使用不可になるというトラブルが起こりました。
FXも注文が増えることでサーバーに負荷がかかり、処理能力は落ちる傾向にあります。
インフラを強化し、通信環境を改善することも約定力の向上には必要です。
約定力がないとトレードはどうなる?
あってはならないことだと個人的には思うのですが、約定力がとぼしいFX業者は存在します。
そういったところでトレードをするとどうなるかというと、
- アクセスが集中していると約定できない
- スキャルピングができない
- スリッページが起こる
この3つが起こることが多いです。
アクセスが集中していると約定できない
世界中のトレーダーが注目する米国雇用統計。
毎月1回、アメリカの労働省労働統計局が発表している経済指標です。
米国の雇用情勢を数値化したものであり、労働市場を客観的に把握できることからFX以外の投資家からも注目されています。



雇用統計の結果がトレーダーの予想を裏切った場合、市場変動が大きくなります。
約定力のないFX業者でアクセスが集中すると、サーバーの処理能力が落ち、思った価格で約定できなくなることが。
雇用統計の発表で生まれるスプレッドは、利幅を狙うスキャルピングにはもってこいです。
FX業者に約定力がないと、大切な発表の後でまともなトレードができなくなってしまいます。
スキャルピングができない
FX業者の一部は短期トレードのスキャルピングを禁止しています。
スキャルピングは数秒~数分のトレードを繰り返して利益を積み重ねていく投資のひとつですが、サーバーに負担をかけると言われています。
そのため、サーバー増設をしていない、能力的に不安があるFX業者は禁止しているわけです。
たとえスキャルピングが認められていても、約定力がないと正しく約定されません。
そんなFX業者ではスキャルピングによって損失も増えていく可能性があります。
スリッページが起こる
スリッページとは滑るという意味です。
注文しても処理に時間がかかり、価格が変わってから約定しちゃうこと、それがスリッページ。
主な原因は、アクセス集中によるサーバーの処理能力の限界です。
システムが処理にもたついているうちに約定価格が変わってしまいます。



十分起こりうることですが、注文とおりに取引が成立しないのはリスキーです。
トレーダーの意志のままに約定を迎える約定力のあるFX業者の利用をおすすめします。
約定力の高い海外FX業者7選!
海外FX業者の多くはNDD方式を採用。
これはトレーダーの注文を直接インターバンクに流す方法で、国内FX業者よりずっと約定力が強いものです。
対して、国内FX業者はDD方式という注文を一度預かる方法をとっており、最終的にどのように処理がなされているのかわかりません。
そのため、国内FX業者は約定価格がちがうなんて日常茶飯事。
約定力に定評のある海外FXでも、とくに約定力が高い海外FXは7つあります。
1社ずつ見ていきましょう。
TitanFX(タイタンFX)
TitanFXはニューヨークにサーバーを設置し、業界でもトップクラスの約定力を誇る海外FX業者です。
過去にニュージーランドの金融ライセンスを保有していましたが、現在はバヌアツの金融ライセンスに変わっています。
このライセンスの変化は日本の金融庁対策と言われており、TitanFXに何か問題があって登録を解除されたわけではないでしょう。
国内FX業者を守るという建前で、金融庁は比較的メジャーな金融ライセンスを持っている海外FX業者に圧力をかけています。
そのため、TitanFXのように金融ライセンスを手放し、他の国で取り直す海外FX業者があるのです。
最悪のケースとしては日本撤退、日本在住ユーザーからのアクセスを制限するので、金融ライセンスを取り直したTitanFXは日本撤退の確率は低いと見ていいでしょう。
肝心のTitanFXの約定力ですが、本当にスイスイと注文がとおります!
TaitanFXのメインサーバーはアメリカ・ニューヨークのデータセンター内に設置。
ウォール街のとなりにあるため、設備投資が盛んで通信環境が優れています。
また、大口取引をする機関投資家にのみ利用可能だったティア1と呼ばれる最も速い設備を一般投資家に解放しました。



サーバーを設置している立地とシステムが優れている結果、TitanFXの約定力は業界トップクラス!
実績の数字は公表していませんが、かなりの人が約定力が高いことからTitanFXを使っています。
そー良く質問くるからこたえるねー😝
シェラ様の固定ツイートのTaritaliで5分以上保有しないとキャッシュバック発生しないってあるけど😨
わざわざトレード中にむりやり5分以上保有する必要はないよぉ😰
5分以上保有してトレードに影響出るのは本末転倒だからねっ🤮🤮
— 🐤シェラ様🐤🧖♀️ポン酢円の女神🧖♀️ (@shelasama) April 5, 2020
スキャルピングはそもそも約定力がないとできません。
5分以内の短期トレードを繰り返して問題がないのは高評価です。
TitanFXを詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
FXGT
FXGTは2019年からサービスを開始したかなり新しい海外FXです。
それにも関わらず、根強いファンがついています。
公式サイトに約定力について記載はありませんが、スキャルピングができ、実際の利用者が「約定している」と口コミが豊富です。



2020年12月現在、FXGTの口座はスタンダード口座の1種類だけです。
他の海外FXにもれずNDD方式で、トレーダーの注文があっという間にインターバンクに流されて約定をむかえます。
じつにシンプルではっきりとしているFXGTです。
FXGTは通常のFXだけでなく、仮想通貨やCFD取引も評価が高いのが特徴。
仮想通貨は取り扱っていないFX業者が多いので、ひとつの口座でFX、仮想通貨、CFD取引ができるのは便利ですね。
投資の経験を積んでいくとリスクが気になってきます。
生活費がまかなえるようになり、専業トレーダーになると集中投資なんてリスキーでしかありません。
約定力が高く、金融商品も豊富なFXGTなら初心者から上級者まで不足なく使えます。
FXGTについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
XMTrading(XMトレーディング)
日本人による口座開設数が一番多いのがXMTradingです。
右肩上がりに利用者が増えていますが、そのたびにサーバーを増設しているため、サクサクと約定していきます。
xm約定力あるね。見直した
— 白うさぎ (@shirousa_fx) October 2, 2020
XMは約定力いいですもんね!!タリタリとかのキャッシュバックも使ってます?
— ずん (@Zun_Kun_) September 17, 2020
やっぱりXMさんは約定が気持ちいい✨
— k (@k11590037) October 30, 2020
資金が少なかったり、初心者だったりするとスプレッドの狭さだけでFX業者を選びがちですが、本当に稼いでいるトレーダーが重要視するのは約定力です。
正直に言うと、XMはスプレッドの狭さでは一番ではありません。
それでもXMが多くの人に選ばれているのは、約定力があるから。
XMが公表している約定力・スピードは、
- 約定力:99.35%
- 平均約定スピード:0.276秒
ほとんどの注文が1秒以内に約定しています。
くわえて、XMはNDD方式のため、トレーダーとインターバンクの間に人を介しません。
そのため、約定拒否は発生しないのです。



悪い評価としては、約定スピードが一番遅いときに、0.925秒と1秒近くかかってしまうこと。
約定スピードを改善する方法として使えるのが、XMが無料で提供しているXMTrading VPSです。
XMのサーバーはロンドンにあるのですが、そこから1.5kmの場所にあるバーチャル・プライベート・センター(VPS)からアクセスできるようになります。
VPSとは?
海外FX業者のサーバーの近くに自分だけの仮想サーバーを設置することです。
これにより地理的な問題を改善し約定スピードがぐっと上がります。
VPSの利用は約定スピードの高速化だけでなく、パソコンの不具合やつどの通信環境に煩わされることがなくなります。
ただし無料で利用できるのは口座内に5000USD以上の残高があり、一ヵ月に最低5ロット(50万通貨)もしくは500往復マイクロロットのトレードがある方に限られます。
条件を満たさない方は一ヵ月あたり28ドルの負担で利用可能です。
XMについてさらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
https://fx-basis.com/xm-guide/
Tradeview Forex(トレードビュー)
約定力に定評があり、MT4以上に使いやすいというCtraderが使えるのがTradeview Forexです。
他にもプラットフォームは、
- MT4(MetaTrader 4)
- MT5(MetaTrader 5)
- Ctrader
- Currenex
以上の4つから選択できます。
また、プラットフォームごとに最大レバレッジは変わり、
- MT4:最大500倍
- MT5:最大400倍
- Ctrader:最大200倍
- Currenex:最大200倍
500倍と200倍では資金差が大きいですね。
が、約定力・スキャルピングを第一とするならCtraderがおすすめ!
とくに相場が荒れていて乱高下しているとき、Ctraderはバチッと約定してくれます。



Tradeview Forexについて詳しく知りたいかたはこちらからどうぞ!
https://fx-basis.com/tradeview/
AXIORY(アキシオリー)
約定率99.9%とかなり高評価のAXIORYです。
冒頭でもお話したとおり、じつに100万回の注文のうち、99万999回はトレーダーの注文のままに約定している計算。
スリッページ幅は0.1pips以内が70%以上!
これは世界26か国以上、220箇所以上にデータセンターを保有しているエクイニクス社の中にサーバーを設置し、インフラ整備をしている結果です。
ボーナスがないAXIORYにとってスプレッドの狭さは売り、ですがAXIORYは約定力においても世界1位を目指しています。



そして、AXIORYは約定率をつねに公表しています。
良い数字なら広告塔になりますが、他社より劣る数字なら顧客を逃すことに。
AXIORYの約定率公表は高約定率を維持できるという自信のあらわれと思っていいでしょう。
AXIORYについて詳しく知りたいかたはこちら!
まとめ
約定力が強い海外FXについて見てきました。
初心者のうちは目の前の損失ばかりが目につきますが、トレードしてみるとスリッページも少なくないことがわかってきます。
投資金額が小さければ、スリッページで発生する損失も微々たるものですが、トレードを繰り返せば数万円の損失になるものです。
約定力がないトレードは、
- アクセスが集中していると約定できない
- スキャルピングができない
- スリッページが起こる
以上の3つが起こる可能性が高いですよ。
スキャルピングもできて約定力がある海外FX業者は、
- TitanFX
- FXGT
- XMTrading
- Tradeview Forex
- AXIORY
この5つ。
いずれも追証なしのゼロカットで口座に入金した以上の損失が出ても、それ以上失うことはありません。
そしてハイレバレッジのため資金はかぎりなく少なくて済みます。


