



海外取引所として人気の「FTX」と「bybit」。
どちらも良さがあって多くの日本人が利用しています。
ですが、トレード初心者にとってその違いはわかりにくいものです。
本記事の内容:
FTXとbybitの違いを知って、効率よくお金を稼ぎたい方向け
- 手数料でお得なのはどっち?
- bybitの最大レバレッジは要注意?
- コストを賢く下げてトレードするのはどうしたらいい?
FTXとbybitは最大レバレッジ101倍と100倍で一見すると似ていますが、取引手数料がまったく異なります。
トレードの仕方によっては大損することも考えられますので、FTXとbybitの違いをよく見ていきましょう。
気になるところまで読み飛ばす:
FTXとbybitの取引手数料比較
FTXとbybitの取扱銘柄の比較
FTXとbybitは併用するのがおすすめ!
という方は完全ガイド形式で解説しているのであわせて見てくださいね。


FTXとbybit(バイビット)の比較表
FTXとbybitの比較表です。
注目してほしいのは取引手数料と取扱通貨数、最大レバレッジ。
FTX |
bybit |
|
取引手数料 |
※取引量に応じる |
|
取扱通貨数 | 40種類以上 | 11種類 |
最大レバレッジ | 最大101倍
※銘柄・条件によって変更なし |
最大100倍
※銘柄・条件によって変更あり |
セキュリティ | 〇 | 〇 |
サイト使いやすさ | 〇 | 〇 |
一つずつ項目を見ていきましょう。
FTXとbybitの取引手数料比較
FTXとbybitのメイカー手数料
FTXとbybitはメイカーとテイカーの2つあり、それぞれ手数料が異なります。



取引手数料 |
|
FTX | メイカー:0.01~0.02%
※取引量に応じる |
bybit | メイカー:-0.025% |
メイカー注文は注文板にない価格を指定して市場に流動性をもたせる注文方法です。
取引希望価格を指定するため指値注文のように見えますが、注文板にすでにある金額を設定するとメイカーではなくテイカー注文になります。
このメイカー注文、FTXは0.01~0.02%です。
変動しているのは過去30日間の取引量によってティアが決まり、取引手数料が変わるから。
より詳しく見てみましょう。
FTXの取引手数料表(メイカー)
ティア |
過去30日間の取引量(USD) |
メイカー手数料 |
1 | 0 | 0.02% |
2 | 100万USD~ | 0.02% |
3 | 500万USD~ | 0.015% |
4 | 1000万USD~ | 0.015% |
5 | 1500万USD~ | 0.01% |
6 | 3500万USD~ | 0,01% |



他にも入金キャンペーンなどをやっていると条件によってはティアレベルが上がり、取引手数料が安くなることがあります。
対して、bybitは-0.025%です。
bybitの取引手数料(メイカー)
bybit | メイカー:-0.025% |






通常ならば取引手数料は支払うものですが、bybitはメイカー注文をすると-0.025%の手数料がもらえます。
注文板にはない希望取引価格を提示するため、すぐに約定するわけではなく、多少時間はかかるかもしれません。
が、実際にbybitのメイカー注文の手数料で儲けている方がいます。
メイカー注文をするならFTXよりbybitがお得です。
bybitはメイカー報酬が美味しい。
そしてドルコスト平均法との相性が良い。
トレンドさえ見失わなければ鉄板じゃないだろうか。
聖杯なんて無いけれど、限りなくリスクを軽減することはできる。— ごごてぃ∽雰囲気とれーだー (@reito_0130) August 2, 2020
bybitの手数料あまり気にしていなかったんですが、メイカーとテイカーでかなり変わりますよね…
うまく活用せねば!😊— さいこぱすお (@saikopasuo2703) October 26, 2020
FTXとbybitのテイカー手数料
メイカー手数料ならbybitの方が断然お得でした。
次はテイカーの手数料です。
テイカーは注文を板に並べることなく、すでに出ている取引条件でトレードをする方法。
テイカー手数料 |
|
FTX | 0.04~0.07%
※取引量に応じる |
bybit | 0.075% |
FTXのテイカー手数料は0.04~0.07%、メイカー手数料と同様に30日間の取引量によって手数料価格が変わります。
こちらも詳しく見てみましょう。
ティア |
過去30日間の取引量(USD) |
テイカー手数料 |
1 | 0 | 0,07% |
2 | 100万USD~ | 0.06% |
3 | 500万USD~ | 0.055% |
4 | 1000万USD~ | 0.05% |
5 | 1500万USD~ | 0.045% |
6 | 3500万USD~ | 0.04% |
FTXのテイカー手数料は業界的に一般的です。
次はbybitです。
テイカー手数料 |
|
bybit | 0.075% |
bybitはメイカー手数料は安いですが、テイカーになるとFTXの一番高いテイカー手数料より高くなります。






しかもFTXは取引量によって安くなっていきますが、bybitは0.075%固定です。
一か月の取引量によってはFTXの手数料が安くなり、メイカー・テイカーともにトレードがしやすくなります。
bybitはメイカー手数料はもらえますが、流動性のない通貨だと相手が見つからず約定に時間がかかるかもしれません。
そのうえ、テイカー取引をすると手数料がガツンとかかります。
メイカー・テイカーともに安定しているならFTX。
メイカー注文を中心に据えるならbybiということになるでしょう。
FTXとbybitの取扱銘柄の比較
取扱通貨はFTXが40種類以上、bybitが11種類とFTXに軍配が上がります。
取引通貨数 |
|
FTX | 40種類以上 |
bybit | 11種類 |
FTXの主な取扱通貨を見ていきましょう。
- BTC(ビットコイン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- EHT(イーサリアム)
- ETC(イーサリアムクラシック)
- XRP(リップル)
- USDT(テザー)
- LTC(ライトコイン)
- ADA(カルダノ)
- BNB(バイナンスコイン)
- ALGO(アルゴランド)
- BSV(ビットコインSV)
- EOS(イオス)
- LEO(レオ)
- TRX(トロン)
- HT(フォビトークン)
- LINK(リンク)
- MATIC(マティック)
- DOGE(ドージコイン)
- BTMX(ビットマックストークン)
- FIL(ファイルコイン)
FTXは主要通貨だけでなく、マイナーコインも扱っています。
マイナーコインはあまり価値がないものが多いですが、外部環境の変化で突然価値が上がる可能性が!
将来的に上がるかもしれない通貨を取り扱っておきたいならFTXがおすすめです。
続いて、bybitを見てみましょう。
- BTC(ビットコイン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- ETH(イーサリアム)
- XRP(リップル)
- LTC(ライトコイン)
- ADA(カルダノ)
- EOS(イオス)
- LINK(リンク)
- XTZ(テゾス)
- DOT(ポルカドット)
- UNI(ユニスワップ)
以上の11種類を取り扱っています。
FTXよりずっと減ってしまいますが、主要の通貨は抑えており、マイナーコインを扱わないなら困ることはないでしょう。
またFTXは日本円に対応していないため、国内で購入した仮想通貨をFTXに振り込むという手間が発生します。
その点、bybitは日本円に対応しているためbybit内で購入可能!






FTXとbybitの最大レバレッジ比較
最大レバレッジ |
|
FTX | 最大101倍
※銘柄・条件によって変更なし |
bybit | 最大100倍
※銘柄・条件によって変更あり |
FTXの最大レバレッジは101倍、bybitは最大100倍です。
FTXはどの通貨ペアでも最大レバレッジ101倍は変わりません。
bybitは通貨ペアと取引条件によって最大レバレッジが変わります。
bybitのUSDT無期限契約の最大レバレッジ表
通貨ペア |
最大レバレッジ |
BTC/USDT | 100倍 |
BCH/USDT | 50倍 |
ETH/USDT | 50倍 |
LTC/USDT | 50倍 |
ADA/USDT | 25倍 |
LINK/USDT | 25倍 |
XTZ/USDT | 25倍 |
DOT/USDT | 25倍 |
UNI/USDT | 25倍 |
bybitのインバース無期限契約の最大レバレッジ表
通貨ペア |
最大レバレッジ |
BTC/USD | 100倍 |
ETH/USD | 50倍 |
XRP/USD | 50倍 |
EOS/USD | 50倍 |
bybitのインバース型先物の最大レバレッジ表
通貨ペア |
最大レバレッジ |
BTC/USD0625 | 100倍 |
BTC/USD0924 | 100倍 |



最大レバレッジを気にすることなくトレードしたい方は変化のないFTXがおすすめです。
FTXとbybitのセキュリティ面の比較
FTXもbybitも二段階認証を採用しています。
メールアドレスとパスワードの他に認証コードの入力を求める安全性の高いシステムです。
ログインの通知は登録しているメールアドレスに届きます。



またコールドウォレットと呼ばれるインターネットから完全に切り離した状態で顧客情報を管理しています。
bybitにいたってはハッカーによる潜入検査も実施!



これまでに情報漏洩事故もおきていませんので、FTX・bybitともに安全性は高いでしょう。
FTXとbybitのサイトの使いやすさ比較
FTXもbybitもパソコンだけでなくスマホアプリがあるため、どこでもトレードができて使いやすいです。
外出先でもパソコンと同様にチェックができ、機会損失を根絶できます。
FTXとbybitは併用するのがおすすめ!
FTXとbybitは取引手数料、取扱通貨、最大レバレッジと違いがあるわけですが、効率よくトレードするなら2つを併用するのがいいでしょう。
というのも、メイカー注文では取引手数料がもらえるBybit。
テイカー注文ならbybitより安くて、取引量によって安くなっていくFTXがお得。
bybitは流通量が多く流動性の高い通貨を扱っていますが、マイナーコインには力を入れていません。
マイナーコインを数多く扱っているFTXを合わせれば、いざ高騰してもすぐさまトレードができます。
FTXもbybitも新規口座開設は無料です。
効率よくトレードするためには複数の取引所を使い倒すがおすすめ!
まとめ
FTXとbybitの違いをまとめると以下の表になります。
FTX |
bybit |
|
取引手数料 |
※取引量に応じる |
|
取扱通貨数 | 40種類以上 | 11種類 |
最大レバレッジ | 最大101倍
※銘柄・条件によって変更なし |
最大100倍
※銘柄・条件によって変更あり |
セキュリティ | 〇 | 〇 |
サイト使いやすさ | 〇 | 〇 |
取引手数料はメイカーとテイカーで異なり、さらにFTXは過去30日間の取引量で変化、bybitはメイカーなら手数料がもらえてテイカーはFTXより高い手数料がかかります。
取扱通貨はFTXの方が多いですが、bybitは流動性の高い通貨を厳選しているため質が高い通貨ばかり揃えていると言えるでしょう。
最大レバレッジはFTXが通貨などで変更なしの最大101倍、bybitは銘柄・条件によって最大25倍~100倍で変わります。
セキュリティはどちらも堅固で安全です。
できることならFTXとbybitはトレードに応じて使い分けると手数料等のコストを抑えられておすすめ!


