



海外取引所は追証がなく投資した以上のお金を失うことがありません。
そのため、投資初心者の方でも海外取引所を選択する方が増えてきています。
しかし海外取引所はたくさんあってよくわからないのが実情です。
今回は、海外取引所の中でも日本人の人気が高いFTXとBINANCE(バイナンス)を比較します。
本記事の内容:
FTXとバイナンスのちがいを詳しく知りたい方向け
- 取引手数料の比較が一目瞭然
- 最大レバレッジとその特徴がよくわかる
- セキュリティについても知りたい
FTXとバイナンスは取引手数料が取引量に応じて安くなっていくシステムを採用。
とくに取引数が大きい専業トレーダー、ゆくゆくはトレードで生活したい方にはうってつけの海外取引所です。






気になるところまで読み飛ばす
FTXとバイナンスの比較表
FTXとバイナンスの取引手数料
FTXとバイナンスの取扱通貨
FTXとバイナンスの最大レバレッジ
という方は完全ガイド形式で解説しているのであわせて見てくださいね。


FTXとBINANCE(バイナンス)の比較表
FTXとバイナンスの比較表です。
取引手数料はどちらも取引量によって変わり、最大レバレッジは101倍と125倍で若干の差があります。
FTX |
バイナンス |
|
取引手数料 |
※取引量に応じる |
※取引量・BNB保有量に応じる |
取扱通貨数 | 40種類以上 | 100種類以上 |
最大レバレッジ | 最大101倍 | 最大125倍 |
セキュリティ | 〇 | 〇 |
サイトの使いやすさ |
〇 |
〇 |
それでは一つずつ項目を見ていきましょう。
FTXとバイナンスを項目ごとに比較
FTXとバイナンスの取引手数料
FTXとバイナンスは取引量に応じて手数料が変化する海外取引所です。
まずはFTXから見ていきます。
FTXの取引手数料表
ティア |
過去30日間の取引量(USD) | メイカー手数料 |
テイカー手数料 |
1 | 0 | 0.02% | 0.07% |
2 | 100万USD~ | 0.02% | 0.06% |
3 | 500万USD~ | 0.015% | 0.055% |
4 | 1000万USD~ | 0.015% | 0.05% |
5 | 1500万USD~ | 0.01% | 0.045% |
6 | 3500万USD~ | 0.01% | 0.04% |
メイカーとテイカーとは注文方法のちがいで、指値注文のように取引金額を指定するのがメイカー。
成行注文でスピーディーにトレードするのがテイカーです。



FTXはメイカーの方が手数料が安く、テイカーは若干高くなっています。
これはメイカー注文が市場に流動性をあたえて、取引を活発化させることから安く設定されているのです。
テイカーは板にあるオーダーと流動性を消費して取引を行うためメイカーと比べると若干高め。



FTXは過去30日間の取引量でティアが確定して取引手数料が決まります。
30日間の取引量が600万USDとするとティアは3となり、メイカー手数料0.015%、テイカー手数料0.055%。
そんなにトレードしないよ~!と思われるかもしれませんが、買い注文と売り注文のどちらも計算されるためハードルは低めです。
しかも、対象除外の通貨があるなど面倒なルールはありません。
ちなみにUSD表記なのはFTXが円に対応していないためです。
次にバイナンスの取引手数料を見てみましょう。
バイナンスの取引手数料表
30日間のトレード量 |
BNB残高 | メイカー |
テイカー |
|
VIP0 | 50BTC未満 | 0BNB以上 | 0.1% | 0.1% |
VIP1 | 50BTC以上 | 50BNB以上 | 0.09% | 0.1% |
VIP2 | 500BTC以上 | 200BNB以上 | 0.08% | 0.1% |
VIP3 | 1500BTC以上 | 500BNB以上 | 0.07% | 0.1% |
VIP4 | 4500BTC以上 | 1000BNB以上 | 0.07% | 0.09% |
VIP5 | 1万BTC以上 | 2000BNB以上 | 0.06% | 0.08% |
VIP6 | 2万BTC以上 | 3500BNB以上 | 0.05% | 0.07% |
VIP7 | 4万BTC以上 | 6000BNB以上 | 0.04% | 0.06% |
VIP8 | 8万BTC以上 | 9000BNB以上 | 0.03% | 0.05% |
VIP9 | 15万BTC以上 | 11000BNB以上 | 0.02% | 0.04% |
バイナンスも過去の30日間の取引量が取引手数料に反映されますが、くわえてBNB(バイナンスコイン)の保有量も関係してきます。
BNBとはバイナンスが独自に発行した仮想通貨で、2021年6月現在で時価総額が世界第4位の仮想通貨です。
画像出典:コインマーケットキャップ
バイナンスそのものが様々な理由で金融庁から認可を受けておらず、そこから発行されている通貨のためBNBも金融庁のホワイトリストには載っていません。
日本上陸の線は低いものの、バイナンスの取引手数料が安くなるため保有しておくのがおすすめ。
もしBNBを保有しないのならばバイナンスは手数料が一番高い状態です。
FTXとバイナンスの取扱通貨
取り扱っている通貨は、
- FTXが40種類以上
- バイナンスが100種類以上
マイナーコインも含めて取引がしやすいのはバイナンスです。
まずはFTXから見ていきます。
- BTC(ビットコイン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- EHT(イーサリアム)
- ETC(イーサリアムクラシック)
- XRP(リップル)
- USDT(テザー)
- LTC(ライトコイン)
- ADA(カルダノ)
- BNB(バイナンスコイン)
- ALGO(アルゴランド)
- BSV(ビットコインSV)
- EOS(イオス)
- LEO(レオ)
- TRX(トロン)
- HT(フォビトークン)
- LINK(リンク)
- MATIC(マティック)
- DOGE(ドージコイン)
- BTMX(ビットマックストークン)
- FIL(ファイルコイン)
FTXは主要な仮想通貨を抑えて、さらにマイナーコインの中でも流通量が多いものを扱っています。
対して、バイナンスは取扱通貨が100種類以上!
バイナンスの取扱通貨の一部を見てみましょう。
- BTC(ビットコイン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- EHT(イーサリアム)
- ETC(イーサリアムクラシック)
- XRP(リップル)
- USDT(テザー)
- LTC(ライトコイン)
- ADA(カルダノ)
- BNB(バイナンスコイン)
- ALGO(アルゴランド)
- EOS(イオス)
- TRX(トロン)
- LINK(リンク)
- MATIC(マティック)
- DOGE(ドージコイン)
- FIL(ファイルコイン)
- BUSD(ステーブルコイン)
- HBAR(ヘデラハッシュグラフ)
- QTUM(クアンタム)
- SXP(スワイプ)
FTXより積極的に投資対象を増やしているバイナンス。
選択肢が増えるのはいいことですが、初心者のうちは迷いが生まれるかもしれません。
FTXとバイナンスの最大レバレッジ
最大レバレッジは、
- FTX:101倍
- バイナンス:125倍
バイナンスの方が高いです。






FTXは通貨に関わらず最大101倍をかけられ、バイナンスは最大125倍をかけられるのはBTC/USDTのみ。
さらに通貨ペアごとに最大レバレッジが設定されています。
BTC/USDTを中心にトレードするならばバイナンスはレバレッジが高くてGOOD。
もし、他の通貨ペアも主力にすえるなら最大レバレッジが変わらないFTXがいいでしょう。
FTXとバイナンスのセキュリティの堅固さ
バイナンスは過去にハッキングによりBTCが流出しました。
被害額はバイナンスが保有するBTCの2%ほどで、保険でまかなわれたため顧客に被害はありませんでした。
バイナンスのセキュリティは見直され、それ以降の被害はありません。
FTX、バイナンスともに守りは堅固になっています。
- コールドウォレット
- 暗号化通信
- 二段階認証
コールドウォレットとは、顧客の資産をインターネットに繋いでいないシステムの中で管理する方法です。
オフラインの中で管理することで外部から攻撃がされません。
また、バイナンスではサイト全体だけでなく、顧客のセキュリティ意識も高めてアカウントを守ることを実施しています。
- 複雑なパスワードを設定して定期的に変更する
- 二段階認証の有効化
- アクセスできるデバイスを設定する
- 出金アドレスの管理
- フィッシング対策について学ぶ
FTXとバイナンスのサイトの使いやすさ
どちらもアプリがあり、パソコンがなくてもスマートフォンでトレード状況をチェック可能。
さらにどちらも自動売買が使えますので、自分でトレードができないときでもトレードができます。



まとめ
FTXとバイナンスを比較しました。
あらためてまとめてみましょう。
取引手数料はFTXが30日間の取引量だけで安くなるのに対して、バイナンスはBNB(バイナンスコイン)の保有も関わってきます。
取扱通貨はFTXが40種類以上、バイナンスは100種類以上と歴然の差です。
最大レバレッジはFTXが最大101倍で通貨ペアによる最大レバレッジ制限なし。
バイナンスは最大125倍と高いですが、通貨ペアによって最大レバレッジ数が決められています。
セキュリティの堅固さとサイトの使いやすさは双方ともに問題ありません。


