本記事ではXMの税金や確定申告について解説します。
税金・確定申告……。
自営業の人はもちろん、フリーランスの人、会社員とは別に副業をしている人、株やFXのトレードを行なっている人にとって、年に一度の頭の痛いパワーキーワードですよね。
この記事では、国内FX業者と海外FXでは税制面でどのような違いがあり、どのようなメリットやデメリットがあるのか詳しく解説していきます!




という方は完全ガイド形式で解説しているのであわせて見てくださいね。


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海外FXの税制(国内との違い)
海外FXと国内FXが税制面で大きく異なるのは、国内FXはどんなに利益を出そうが税金は一律20%課税されるのに対し、海外FXは給与所得などと合算される総合課税方式で計算するという点です。
- 国内FX→約20%
- 海外FX→最大55%
総合課税方式は、給与所得や事業所得など他の所得と合算して算出され、所得が増えれば増えるほど税金の税率も増えていく累進課税方式が採用されています。
さらに、国内FXは損失を3年間繰り越しせるのに比べ海外FXは、損失を繰り越す事が出来ません。
理由は、海外FXの課税方式にあります。
●国内FXと海外FXの税率の主な違い
国内FX | 海外FX | |
税 率 | 一律20% | 累進課税 |
課税方式 | 申告分離課税 | 総合課税 |
損益の繰り越し | 3年間繰り越し可能 | 不 可 |
確定申告が必要な収入 | 給与取得者:20万円 日給与取得者:30万円 |
●累進課税の税率
年間収支 | 税 率 | 税率の内訳 |
195万円以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% |
195万超~330万以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% |
330万超~695万以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% |
695万超~900万以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% |
900万超~1800万以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% |
1800万超~4000万以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% |
4000万超 | 55% | 所得税45%+住民税10% |
※給与収入を含めた海外FXの利益を合計して収入が330万円までの場合は、国内FXと税率が同じになります。
海外FXに適用される総合課税方式は、1年間で損益の決済が完了してしまうため、損失を翌年以降に繰り越す事が出来ません。
一方、国内FXに適用される申告分離課税方式では、損失が出た場合に損失を3年間繰り越せるルールになっています。
税制面から考えると海外FXを使うことはかなり不利になってしまいます…!
海外FXで節税するポイント
ここでは海外FXで節税するポイントを解説します。
海外FXで節税するポイントは大きく3つです。
- 総合課税の雑所得の中での損益通算
- 海外FXに関する必要経費
- 各種控除制度の活用
各々詳しく見ていきましょう。
総合課税の雑所得での損益通算
節税の方法として、総合課税の雑所得での損益通算も有効な手段です。
海外FX以外でも、海外FXと同じ総合課税の中で雑所得に分類される損益であれば、損益を通算して計算する事が出来ます。
例えば
- 海外FX (A)の利益30万円と海外FX (B)の損失20万円
- バイナリーオプションによる損失20万円(国内/海外業者問わず)
- 仮想通貨(ビットコインなど)の取引により利益30万円
- アフィリエイトの収入10万円
- 転売による利益10万円
上記条件ですと、利益の合計が80万円、損失の合計が40万円となり、通算の利益は40万円という事になります。
国内FXは税区分が、雑所得の中でも海外FXなどとは別の「申告分離課税」に分類されるので、「総合課税」との損益通算は出来ません。
申告分離課税は、申告分離課税同士で損益通算が可能です。
例えば申告分離課税には、
- 国内FXの利益
- 株式等の譲渡所得
- 土地建物の譲渡による譲渡所得
などがあります。
同じカテゴリー同士でしか損益を通算出来ないのがポイントですね。
海外FXに関する必要経費
海外FXに関する経費を計算します。
海外FXの必要経費とされる例として
- FX取引に関する書籍
- セミナー費用(交通費含む)
- 取引に使用するEA (自動売買ツール)
- VPS (バーチャルプライベートサーバー)
- PC代
確定申告の時に必要となるので、領収書やレシートなどは必ず保管しておいて下さい。
なお、PC代はFX専用PCでない限り、他の目的で使用している割合とFXで使用している割合によって申告する経費が変わりますので、注意が必要です。
各種控除制度の活用
有効な節税対策として、各種控除制度の活用する事が出来ます。
社会保険料や医療費控除、配偶者控除、生命保険控除、扶養控除など複数の控除制度があります。
今話題の「ふるさと納税」や、「iDeCo(個人確定拠出年金)」なども控除の対象です。
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をして所定の手続きを行えば所得税や住民税の還付や控除が受けられる制度です。
税金の控除の他に、寄付をした自治体からお礼として、品物を受け取る事が出来るのも人気の要因です。
iDeCo(個人確定拠出年金)も人気のある所得控除ですね。
老後に不足する生活費が2,000万円になるという金融庁の試算がニュースになりました。
その金融庁のレポートの中でも、老後資金を作るための方法としてiDeCo(個人確定拠出年金)が推奨されています。
iDeCo(個人確定拠出年金)は掛け金全額が所得から控除されるので、税制面と老後資金の両方に有効な制度と言えます。
確定申告の解説(書類ダウンロード方法 )
ここでは、確定申告の方法について解説していきます。
確定申告に必要な書類は、サラリーマンなどの給与所得者は「源泉徴収票」や「各種控除証明書」。
副業など給与所得以外の収入がある場合には「経費の領収書」が必要になります。
また、提出の義務付けはありませんが、海外FXであれば「年間取引報告書」を用意すると手続きがスムーズになります。
XMの年間取引報告書ダウンロード方法
XMで年間取引報告書をダウンロードする手順を解説します。
まずは、取引報告書を出したい口座のMT4を起動しターミナルを開きます。
次に、ターミナルにある口座履歴をクリックし、口座履歴の内訳のところで右クリックします。
右クリックすると、メニューが開きその中に「期間のカスタム設定」があるので、クリックします。
ここで期間を設定して下さい。
2019年であれば、2019年の1月1日から2019年の12月31日と設定します。
「OK」をクリックしたら、口座履歴を右クリックして「レポートの保存」をクリックします。
PCへの保存となるので、保存場所を選択し保存して下さい。
画像で示した「Closed P/L」が年間確定損益です。
給与取得者で年間20万円、非給与取得者は年間38万円を超えている場合に確定申告が必要となります。
レポートを表示した状態で「右クリック」すると「印刷」という項目がありますので、そこから印刷する事が可能です。
総合課税の雑所得を確定申告する方法
総合課税の雑所得は、国税庁の確定申告書作成コーナーから簡単に作成する事が出来ます。
最初に国税庁のHPにアクセスします。
ページが開いたら左下にある「確定申告書の作成はこちら」をクリック
続いて「作成開始」をクリックします
次に「印刷して書面提出する」をクリック
次の画面で右下にある「利用規約に同意して次へ」をクリック
申告する年の分の「申告書等の作成」をクリックします
次に項目の中の「所得税」をクリック
真ん中の項目にある「作成開始」をクリックします
申告の種類では、青色申告の承認を受けている場合にはチェックが必要です。
承認を受けていない場合は、チェックは不要です。
ご自身の生年月日を入力したら、右下の「入力終了(次へ)」をクリックします
XMなど総合課税の中の雑所得の場合には、上記の場所をクリックします
次の画面では上記の「入力する」をクリック
必要項目を入力します。
- 【種目】 証拠金取引
- 【名称】 Tradexfin Limited.
- 【場所】 F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles※
- 【収入金額】 XMの利益を入力(例 100万円)
- 【必要経費】 経費を入力します。(例 50万円)
- 【源泉徴収額税】の項目は何も記入しないくて大丈夫です。
場所については、実際に入力すると文字数をオーバーしてエラーとなるので、印刷後に手書きで入力しましょう。
未入力でも次の画面に進めます。
入力が終わったら「入力完了(次へ)」をクリックします。
次へ進むと、上記のような確認画面になるので入力内容に問題無ければ「入力完了(次へ)」をクリックします
次に進むと収入金額から必要経費が引かれた数字が表示されるので、チェックし問題なければ右下に「入力完了(次へ)」があるのでそこをクリックします。
以上でXM(海外FX)の確定申告での入力操作は完了です。
引き続き税金の控除や住所、氏名などを入力しましょう。
注意点(ボーナスは所得に含まれない、複数口座はまとめるなど)
XMで確定申告する際の注意点としては、以下の2点になります。
- ボーナスは所得(利益)に含まれない
- 複数口座がある場合は、一つにまとめる
XMZero口座以外で取引の度に発生する取引ボーナスや、入金した際に発生する入金ボーナスは所得(利益)には含まれません。
あくまで、申告が必要なのは損益だけなので、確定申告の際には気をつけましょう。
また、XMZero口座での取引手数料は、経費として申告する事が出来ます。
XMZero口座を利用している場合は忘れずに申告しないとですね。
さらに、XMでは複数の口座を開く事が可能になっています。
確定申告する際には、全ての口座での申告が必要になりますので、全てまとめて申告しましょう!
まとめ:XM(海外FX)の税金・確定申告
本記事ではXMをはじめとした、海外FXの税金や確定申告方法を解説しました。
海外FXは申告分離課税の対象にならず最大55%の課税となってしまい国内FXと比較するとかなり不利。
ですが、それを補って余りある魅力があるのも海外FXです。
自分の投資スタイルや状況にあわせてつかっていくといいですね…!
XMなら新規登録で3,000円のボーナスがもらえて元手なしでトレードができるのでまずはボーナスではじめてから考えてもいいと思いますよ。
ぜひ魅力的な海外FXライフを!