



IronFXは日本の金融ライセンス取得を目指していた海外FX業者です。
が、当の金融庁から警告を受け2014年に日本から撤退していきました。
それだけなら海外FX業者あるあるで終わりますが、問題は撤退する際にトレーダーへの通知が行き渡らないうちに強制決済をして資金を持ち逃げしたこと。
この裏切りにより、日本での活動は無理だろうと思われました。
ところが約1年後、ふたたび日本人トレーダーにすり寄ってきたのです。
本記事の内容:
信用回復につとめる(?)恥知らずなIronFXのやり口を知り、危険を回避する
- IronFXは世界各国でトラブルと起こしている
- 言い訳ばかりでトラブルが絶えない業者は使うべきではない
どの会社でもそうですが、内部の体質改善は簡単ではありません。
過去の不祥事とはいえ、ふたたび起こるかもしれないと不安を感じながら使うことなんてないのです。
IronFXに騙されないためにも、何があったのか見ていきましょう。






金融庁が警告→口座開設停止。ポジションは強制決済。日本から撤退!
各国から警告、営業停止、オフィス襲撃、従業員の解雇。トラブルが頻発!
IronFXのメリット・デメリット
IronFX(アイアンFX)は勝手に決済して日本から撤退した海外FX業者
日本から撤退する海外FXは少なくありませんが、自己都合で強制決済をしてトラブルをまき散らし、ほとぼりが冷めたころにふたたび営業してきたのはIronFXぐらいです。
日本でのトラブルは氷山の一角で、世界各国で問題を起こしています。
金融庁が警告→口座開設停止。ポジションは強制決済。日本から撤退!
2014年1月に金融庁がIronFXに対して警告したことから、日本撤退を決めたというのがIronFXの発言です。
しかし撤退決定から口座開設の停止、トレーダーの既存口座停止、保有しているポジションの強制決済は予告なしで行われました。
これにより含み損を抱えていた方は損失が確定、トレーダーの多くが混乱。
せめて出金ができればよかったのですが、それもできないトレーダーが続出しました。
IronFXの公式ブログでは一連の事件について「予告なしで強制決済した事実はない。そして、これからもそんなことはしない」と発表しています。
それが本当ならば、出金できなかったという口コミはないはずです。
当時のIronFXの人気は高く、撤退するにあたり信用より収益を優先。
予告なしで強制決済をして、刈り取っていったものと考えられます。
各国から警告、営業停止、オフィス襲撃、従業員の解雇。トラブルが頻発!
IronFXは世界中で問題を起こしています。
中でも、ハンガリーとポーランドの中央銀行からは警告を、ブラジルとカナダからも警告をされ、コロンビアでは営業停止処分、中国では出金拒否からオフィス襲撃と暴動へと発展……。
中国の暴動の発端は、IronFXからアフィリエイターへの報酬支払い拒否です。
IronFXの言い分ではアフィリエイターに不正があったとのことですが、真意はわかりません。
アフィリエイターはIronFXの代理店に勤務しており、口座開設数は群を抜く代理店でした。
しかし、口座を開設した名義は架空のもので、実在しない偽の身分証明書を使い、報酬を受け取っていました。
それが本当だとしたらIronFXの報酬支払い拒否は当然のものと思われますが、これをきっかけにしてデモが頻発。
上海オフィスでは刃物を持ったトレーダーが押しかけ、支店長に出金を強要して事件となりました。
自分の資産も出金できないのではと焦ったトレーダーと「出金申請さえすればお金がもらえる」と考えた人であふれ、さらに激化。
最終的に中国オフィスは閉鎖され、約600人の従業員が解雇されました。
中国トレーダーの被害総額は30億円以上と言われています。
が、しっかりとした証拠はないため実際のところをはわかりません。






中国での事件は2014年8月、日本でのトラブルはその前の2014年1月。
IronFXをかわいそうな被害者として見ない方がいいでしょう。
口コミサイトFPAで詐欺認定されている
海外FXの口コミサイト「FPA」で、IronFXはscam認定されています。



システム上の都合で星を付けないと投稿ができないため、一つ星評価になっているだけで、本来ならば星なんてつけたくない海外FX業者です。
投稿には、
- 出金しようとしたら「処理待ち」となり、その後の対応がない
- 出金に対してメールをするも返事がない
- 3回目のリクエストでやっと出金できたが、10%も手数料を取られていた
- 出金を1年以上待っているが入金されない
散々なものばかり……。
IronFXのアカウントにはいくつか種類があり、日本在住者が作れるアカウントが一番危険と言われています(バミューダアカウント)
しかし、投稿者の多くは「より安全」だとされているキプロス、イギリスのアカウント利用者です。



ちなみにIronFXの公式ブログでは「金融ライセンスをいくつも取得しているから詐欺なんてしない。悪い口コミは全部中傷!」としています。
FPAは誰でも投稿できるサイトで、2015年にIronFXを肯定する口コミが投稿されました。
それはIronFXによる自作自演の投稿であるとFPAが認定。
FPAでは評価を参考にする方に「IronFXを良い会社とする投稿を信じるな」と注意をうながしています。



受賞歴があるというが公式サイトにはソースがない
公式サイトでは40以上の受賞歴があるとされていますが、ソースは何も出てきません。
受賞歴があるという一言だけで、それらを確認できるページが用意されていないのです。
いくら探しても出てこず、Wikipediaにのみ記載がありました。
- ベスト・トレーディングプラットフォーム2012
- ワールド・ファイナンス賞
- ワールド・ファイナンス賞
- ベストFXブローカー2012
受賞したことは本当のようですが、いずれも日本から撤退する2014年より前の受賞です。






金融ライセンスは「一応」保有している
IronFXはキプロス(CySEC)イギリス(FCA)、オーストラリア(ASIC)などの金融ライセンスを保有しています。
一般的に金融ライセンスを保有していない海外FX業者は危険とされますが、保有していることは最低限であり、持っているからといって安全とは限りません。
金融ライセンスを得るには厳しい条件がありますが、IronFXはその条件はパスしつつ、多くのトラブルはあくまでトレーダーに過失があってのものとしています。



IronFXは安全性の低いアカウントなら日本人でも利用できる
IronFXのアカウントは、
- キプロス
- イギリス
- バミューダ
と3種類があります。
日本在住者はバミューダのアカウントを利用することになり、バミューダの許認可のもとにサービスを提供。
しかし3つの中で一番監視が緩いのがバミューダであり不安しかありません。
キプロス、イギリスは欧米在住者向けでバミューダより認可が厳しいですが、それでさえトラブルがあります。
たとえアカウントが選択できたとしても、IronFXは使うべきではないでしょう。
アフィリエイト目的でIronFXをすすめてくる詐欺師がいる
IronFXはまだ運営されている海外FXのため、アフィリエイト報酬目的ですすめてくる人がいます。
IronFXは2014年に日本から撤退しましたが、翌年2015年にふたたび日本在住者にサービスを提供。
すすめてくる人は過去のトラブルを意図的に教えなかったり、今は安全だからとウソをついたりします。
かつてはXMのように人気の海外FXだったIronFX……。
そのため「不当な出金拒否をして自身の評判を下げる行為は愚かしい」として、あるはずがないこと、IronFXを陥れる中傷であるとしてすすめてきます。



IronFXのメリット・デメリット
- 最大レバレッジ1000倍で追証なし
- ボーナスがもらえる口座がある
- オートトレードが使える
- 日本語サポートが充実している【日本人スタッフ在籍】
- 出金拒否・利益没収が報告されている
- 約定拒否、約定遅延が起こる
- 出金に時間がかかり着金するまで安心できない
- 分別管理・信託保全がされていない
メリット①最大レバレッジ1000倍で追証なし
IronFXの口座は6種類あり、レバレッジは200倍~1000倍です。
追証なしで万が一の際にはゼロカットされます。
そして海外FXらしくハイレバで資金が少なくてもガッツリと投資できますが、IronFXは口座ごとにスペックに差があります。
ライブ口座 |
STP/ECN口座 |
|||||
スタンダード |
プレミアム | VIP | ノーコミッション | ゼロスプレッド |
アブソルトゼロ |
|
スプレッド |
1.8 |
1.6 | 1.4 | 1.7 | 0 |
0.3 |
最大レバレッジ |
1000倍 |
200倍 |
||||
最小取引数量 |
0.01ロット |
|||||
基本通貨 |
|
|
|
|
スプレッドを見ると、ライブ口座は一般トレーダー向け、STP/ECN口座はプロトレーダー向けととらえられます。
STP/ECN口座の方がスプレッドは狭いです。
しかし、最低入金額が500ドルと利用するにはハードルが高め。
はっきり言って、他の海外FX業者の方がコストは低く、条件もよくトレードができておすすめです。
メリット②ボーナスがもらえる口座がある
IronFXのボーナスはライブ口座にのみ付与されます。
STP/ECN口座はスプレッドは若干狭いですが、ボーナスが付かないので注意しましょう。
ボーナスの種類は、
- シェアリングボーナス
- パワーボーナス
- アイアンボーナス
以上の3つです。
シェアリングボーナスは付与率が一番高い100%。
ですが中身が特殊で、入金した自己資金とボーナスを合わせた口座残高をIronFXとシェアするというもの。
どういうことかと言うと、利益も損失もIronFXと折半しているということです。
10000円の利益が出ていたら、5000円は自分の儲け、もう5000円はIronFXの儲け。
逆に損失が10000円でも5000円は自分の損失、もう5000円はIronFXの損失としてカバーしてくれます。
シェアリングボーナスを使ってのトレードは、どうがんばっても利益の半分はIronFXのものです。
一般的な入金ボーナスなら、50000円を入金して100%ボーナスが付与されて口座残高は10万円。
そこから利益が20万円出たとすると、20万円がまるっと出金できますね。
IronFXのシェアリングボーナスは、利益20万円の内10万円しか出金できません。
ガッツリ稼ぐというより、初心者が損失リスクを抑えて練習するボーナスです。
パワーボーナスは付与率40%のボーナスでシェア条件はありません。
利益が出たら全額出金可能です。
シェアリングボーナスもパワーボーナスも最低入金額500ドル。
1度に500ドル以上入金すると付与されます。
アイアンボーナスは付与率20%のボーナスで、最低入金額が100ドルとハードルが少し低くなっています。
利益が出たら全額出金可能。
ただし、上限額が設けられていて400ドルまでの受け取りです。
メリット③オートトレードが使える
IronFXの中で高い評価を受けているトレーダーの戦略をコピーできます。
FX初心者でも買いと売りでそれぞれ評価が高かった戦略を取り入れられ、利益を出しやすくできるというのが売り。



メリット④日本語サポートが充実している【日本人スタッフ在籍】
もともとは日本の金融ライセンス取得を目指していた海外FX業者だけに、日本語によるサポートは手厚いです。
撤退する際に日本のオフィスは閉鎖しており、スタッフも全員解雇しているはずですが、今でも日本人が在籍しているよう。



デメリット①出金拒否・利益没収が報告されている
IronFXが日本から撤退する際、数多くの出金拒否が報告されています。
口コミサイト「FPA」でも出金拒否・利益没収に対する批判が多いです。
一方でIronFXをすすめる人は金融ライセンスを複数所有している、自分は運よく出金できているなど理由からIronFXが出金拒否をするはずがないと言います。



デメリット②約定拒否、約定遅延が起こる
ボーナスがもらえるライブ口座はDD方式です。
DD方式はインターバンクに直結しておらず、トレーダーとディーラー、ディーラーと金融機関という二段階の取引が行われています。
ときにトレーダー同士の注文を相殺させたり、小口の注文は一定量たまるまで注文を流さなかったりして、それが約定拒否として現れます。



IronFXのもう一つの口座であるSTP/ECN口座はNDD方式です。
NDD方式は直接インターバンクに注文が流れており、ディーラーは介在しません。
そのため透明性は高いですが、IronFXはサーバーにも問題があるのか約定遅延が起こります。
もう出金するけど、海外業者のIronfx使ってて約定するのに7秒ってどうよ…。
ボーナスとサポート、入出金は早くて無料は良かったよ。ただ約定が遅過ぎ。ヘッジポジション取るのに微妙に値が乖離して困るから。— ぽんきち (@suisse_credit) June 20, 2013
デメリット③出金に時間がかかり着金するまで安心できない
IronFXは出金申請をして着金するまで数か月かかっている方がいます。
処理待ち状態から一向に進んでいないようです……。
どれだけ稼いだとしても出金ができなくては意味がありません。
少なくとも数日中に着金が確認できる海外FX業者を選ぶべきです。
さっさと出金処理してくんねえかな #ironfx
— まさ (@vmax1200_jp) June 20, 2013
デメリット④分別管理・信託保全がされていない
IronFXに入金した資金は分別管理と信託保全がされていません。
分別管理は海外FX業者の運営資金とトレーダーのお金を別に管理すること、信託保全はトレーダーの資金を第三者の金融機関に預けることを指します。
信託保全まで実施している海外FX業者はまだ少数派ですが、分別管理は当然のごとく行われています。
にも関わらず、IronFXは最低限の分別管理すらできていません。



IronFXの口コミ・評価
IronFXの口コミを集めてみました。
今日はIronFXのアブソルトゼロの法人口座のスプレッドがおかしい。表示は普通なのにエントリーするとマイナス半端ない!個人口座は問題なかった。法人口座は操作されたか…!?
— タイタン岡田 (@newhour11) June 25, 2021
IronFXのライブ口座について2回ほどサポートをやり取りしてやっと使えるようになった。疲れた。
— やず (@yazu_s) June 18, 2021
IronFXのライブ口座について2回ほどサポートをやり取りしてやっと使えるようになった。疲れた。
— やず (@yazu_s) June 18, 2021
5万円から参加できるironFXの世界大会とやらに参戦してみたけど、スプレッド広い(ゴールドは5pipくらい)、レバかけられない(4万円で0.2ロットで限界w)なので相当トレードスキル無いと増えないよこれ…
ちなみに利益率で決まるらしい。1ヶ月間なので一位は何%になるんやろかw pic.twitter.com/cOEpmXk5PH— ドラゴンさん@ゴールドFXトレーダー (@9WMCFTonxuxTt4S) June 17, 2021
Ironfxは糞
2度と使わん— BIGな戯言🐈 三三【酒】泥酔部 (@take58178192) May 18, 2021
やられました。
今から始めようとしている人、既にやってるけどマイナスになってない人、今すぐにでも辞めた方がいいです。全部持っていかれます。これ以上私のような被害者が出ませんように・・・#サタンプロジェクト#三井インベスト#IronFX#詐欺#FX pic.twitter.com/nXEy7mmgFJ
— KAHO( ᐛ ) (@kh_yrsk) April 5, 2019
iron fx つい最近、入出金手数料が無料という連絡がきたので久しぶりに入金しました。無事にボーナスが付与されたのに、数日後に変なメールが。ボーナスを削除する、とのこと。でも結局削除されなかった。意味不明だし、難癖つけてきて気分悪いからトレードせず、出金しました。#海外fx#ironfx pic.twitter.com/9rTIU7VWEt
— うめっち (@umetch0305) December 7, 2019
最近では新規口座開設をしている方がいらっしゃるようです。
ですが、一度トラブルを起こしている海外FX業者は使うべきではないでしょう。



安全な海外FX業者はXM
多くの人に利用され、出金拒否や約定拒否などトラブルがない海外FX業者はXMです。
XMは日本語サポートがあり、海外FXがはじめての方でも安心してお使いいただけます。
2021年8月現在、XMは8つの言語で利用者へのサポートをしており、海外FX利用者の多くが口座を一つは持っているという安全性。



口コミサイト「FPA」でも評価が高く、たとえ悪い口コミが投稿されていても、XM自身が返信をして問題解決にあたっています。
XMは約定力も高く、注文の99.35%は1秒以内に約定。
約定拒否や遅延などがなく、トレーダーの思いのままにトレードができます。
最低入手金額は500円からと少額!
好きな金額ではじめられ、ボーナスもちゃんと付与されます。
最大レバレッジは888倍です。
IronFXは1000倍で、少し下がってはしまいますが、出金できるかビクビクするよりずっといいですね。
また追証なしのゼロカットシステムのため万が一の時にも安心!
入金した金額以上の損失にはなりません。






過去にスイスフランが大暴落したことがあり、一瞬にして数千万円の損失となった方々がいました。
トレーダーが生んだ損失は業者が肩代わりするのが海外FXですが、この事態のときには拒否をして「損失はトレーダー自身が払え」とした業者が存在します。
そんな中でもXMは通常通りにゼロカットを実施!
危機的状況でも追証なしのゼロカットシステムという信念のもとに運営されているのがXMです。
入金している資金額、取引の大きさなどに関わらず、公平に対応をして信頼度が高いです。
まとめ
日本で出金拒否をしながら撤退、ふたたび日本在住者にサービスを提供しているIronFXについて解説しました。
IronFXは日本語サポートが手厚く、初心者でも使えそうに見えます。
しかし、いまだに出金拒否等のトラブルは多く、評判は最悪です。
それでも都合の悪いことを隠し、IronFXをすすめてくる方がいます。



出金拒否などトラブルがない海外FX業者はXMです。
最低入金額は500円、最大レバレッジは888倍と少額からはじめられ、初心者からベテランの方まで幅広く利用しています。


